歯はなぜ動かせるのか?
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歯とその周りの歯槽骨の間には主に繊維(歯根膜線維)からなる歯根膜という組織があります。膜といっても歯根を覆うものではなく、歯根と歯槽骨を結びつける繊維です。
なお、歯槽骨の表面には、骨芽細胞(骨を造る細胞)、破骨細胞(骨を吸収する細胞)が認められ、歯根の表面にあるセメント質に接してセメント芽細胞(セメント質を造る細胞)が認められます。
動かそうとする歯に、矯正装置で力を加え歯根膜を圧迫すると、そこに破骨細胞ができて骨が吸収され、その隙間に歯が動きます。また、反対側の歯根膜には骨を造る骨芽細胞ができて骨が添加していきます。
通常骨の添加よりも吸収のほうが先に生じるため、矯正治療の際には歯がぐらぐらするようになります。しかし3ヶ月くらい歯に矯正力をかけないでおくと、その揺れは収まりますから、心配する必要はありません。