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矯正治療について私の考え

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乳歯列期から混合歯列期の治療

特に抜歯に関して
基本的には永久歯列になったときに抜歯をしなくても済むように治療を進めます。
つまり、上下の骨組みに前後あるいは横方向のずれがある場合には、顎の成長を利用してできるだけ治していきます。また、歯の萌出余地に不足がある場合には、顎の幅を広げるなどして歯と顎の大きさのバランスをとります。
いずれにしても、顎の成長を期待した治療なので1年なり、2年の期間が必要になります。必ずしも治療がひどく負担になるとは思ってはいませんが、永久歯列になってから抜歯をすることで対処的な治療することも可能ですから、当面は放置することを否定するものではありません。ただし、顎のずれを残したままの対処的な治療はそれを改善しているものに比べて劣るのはやむを得ないと思います。

良くある質問
1. 今すぐ治療しなければいけませんか。
治療には長い期間がかかるものですから、それが半年や一年遅くなったからといって手遅れということはありません。しかし、成長を利用した治療である以上、不正咬合の種類によってその治療に適した時期があり、場合によっては期待したほど効果が上がらないこともあり得ます。
また、上記の理由から永久歯が生えそろうまで治療を先送りすることもできますが、顎のずれは残ったままになりますし、抜歯が必要となる可能性も高くなります。

2.顎を広げると顔が大きくなりませんか。
広げる幅は大きくても10mm程度ですし、骨の上には軟組織(頬の肉)もありますから外から分かるような変化はありません。

永久歯列期、大人の治療

特に抜歯に関して
歯を抜かずに済むのであればそうすることが望ましいとは考えています。しかし、すべてを非抜歯で治療すべきとは考えていません。
成長期にある子供のように顎のずれを治したり、顎を大きく広げることが困難になるため、非抜歯でかみ合わせを治すためには臼歯を後ろに移動したり、前歯を前に移動することが必要になります。親知らずを抜歯すれば後方のスペースが広がるため、臼歯の後方への移動はしやすくなります。かみ合わせの基本となる上下臼歯の位置関係が改善されるならば、親知らず以外は抜歯しなくても治療することは可能です。しかし、かみ合わせの治療とともに審美的な改善も重要なことであるため、小臼歯の抜歯をした方が望ましい場合も多くあります。

上記はあくまで原則について述べたものに過ぎません。
実際には、顎関節の問題、舌の位置や大きさ、口唇や頬の緊張などその他の要因についても考慮の上、抜歯・非抜歯を決める必要があります。
さらに、最も大切なことは患者さん自身の希望です。したがって、治療方針は治療方法と予測される結果について説明の上、相談して決めることになります。こちらの考えを一方的に押し付けるものではありません。

保定について

どんなに時間をかけて矯正治療をし、キレイな歯並び、確りした咬み合わせをつくったとしても、矯正装置をはずして何もしなければ、歯は動いてしまいます。
矯正治療において後戻りは必ず生じる問題で、その原因を特定し、歯の移動量まで事前に予測することは困難です。そのため通常、矯正治療が終わり、歯を動かすための矯正装置をはずずことになった後には保定装置(リテーナ)という維持のための装置を使う必要があります。保定装置には歯の裏側から貼り付けてしまう取り外しのできないものと(固定式)、取り外しができて患者さんが自分で毎日着けはずしをするもの(可撤式)とがあります。
可撤式の場合、きちんと使用していれば歯並びの維持に問題は生じません。しかし、これまでの多くの患者さんを診てきた経験から言えることは、どれほど保定の重要性を説明しても、保定装置を使わない方が多いということです。

  • 一回はずすと着けるのを忘れてしまう。
    (それならはずすのを忘れてほしいものです。)
  • 疲れていて、夜着ける前に寝てしまった。

いろいろ言い訳をされますが、面倒なことはやらない方が多いということなのです。
そこで、当院では基本的にすべての方に固定式の保定装置を使用することにしました。

矯正治療後の長期にわたる維持管理の重要性

最低でも歯の移動を行った期間と同じ以上、通常は2年以上の保定が必要です。さらにまだ親知らずが生えずに残っているとか顎が成長している(背が伸びている)ような場合は、保定を継続するほうが望ましいでしょう。
後戻りと治療後の変化は似ているようで、その意味するところは異なります。治療後短期間での変化は後戻りといえますが、長期間経過後の変化は新たな不正の発生と考えたほうがよいと思います。
そのいずれの予防にも保定は関わってきます。
口で息をしている方や舌が大きいあるいは位置が正しくないなど歯並びの安定にとって好ましくない習癖が残っている場合には、保定を長期間継続することが必要になります。

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